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アナログ時代の機材等ご紹介

YMOが世界を席巻したころは、シンセ(Synthsizer)といえば、アナログシンセでした。

毎日のように聞こえてくるYMOの楽曲を聴くにつけ、すっかりYMOにハマってしまいました。
で、この音は何? どうやら「シンセサイザー」というもので出しているみたい。

シンセサイザー:ピアノ等から風や波の音など、あらゆる音が出せる楽器 ⇒ スゲー!
となって、楽器店でカタログ収集や、本屋で関連雑誌の購入をしたものでした。
が、いかんせん、シンセというものは高価で、なけなしの小遣いじゃ手が出ませんでした。

そんな頃に遊んでいた機材です。


WAVE KIT

WAVE KIT
アルミパネルアルミパネル全景
パネル裏面パネルの裏側
 製品名 WAVE KIT
メーカー ?
製造 1970年代
価格 ¥20,000 くらい
スペック
  • 2VCO(1V/Oct) 1VCF 1VCA の基本的な構成
  • モノフォニック
  • エンベローブジェネレータは二種あり

このシンセは、雑誌で知り、小遣いを貯めて通販で購入した。
本当は、ROLANDのSYSTEM100Mシリーズなんかが欲しかったが、高額で手が出なかった。

内容的には、組み立てキットとなっており、1枚もののプリント基盤にトランジスタや抵抗等を半田付けし、アルミのフロントパネルにボリュームやスイッチを取り付けて完成させるものだった。
鍵盤に相当するものは、基盤下部の白鍵、黒鍵プリントパターンで、スタイラススティックみたいなもので音を出すことができた。

その後、木枠を自作してアルミフロントパネルを取り付け、また小遣いを貯めて37鍵の鍵盤を買い、演奏ができる程度に仕上がった。

37鍵盤37鍵の鍵盤
鍵盤接点鍵盤の接点部:1接点

この頃の録音は、2台のカセットテープレコーダーを使って多重録音(ピンポン録音)をしていた。
※ピンポン録音:1台目で録った音を再生しながら新たなパートを演奏し、2台目で録る、を繰り返して音を重ねる録音。

boyTは、学校の卒業式パーティにこの WAVE KIT シンセを持ち込み、友人とYMOの曲を披露したそうだ。


WAVE KIT 改

WAVE KIT 改
カラーボックスを加工して筐体カラーボックスを加工して筐体にする
筐体裏側筐体の裏側
基盤部分WAVE KIT の基盤

WAVE KIT 標準のフロントパネルは、決められたスイッチによるパッチング(音造り)しかできなかった。
なので、フロントパネルを自作し、各モジュール(オシレーター、フィルタ、アンプ)を独立させ、パッチングケーブルで自由に音作りができるようにしたバージョン。
※音源部自体は同じモノ。後述の「エフェクター自作&操作術」とかに出ていた回路図から、別途モジュールを組み込んでいたかも。

鍵盤も、49鍵のモノを購入した。(相変わらず、むき出しの状態で利用)

49鍵盤49鍵の鍵盤
鍵盤接点鍵盤の接点部:CV用、GATE用の2接点

エコーマシン

カラオケ用のエコーマシンだったと思うが、多重録音に利用していた。

エコーマシンエコーマシンのフロントパネル
エコーマシンなんでもかんでも"BOSS"のステッカーを貼っていた

DR-55

DR-55
箱
パネル裏面つまみは交換
パネル裏面改造のため、穴を開ける
 製品名 Dr Rhythm DR-55
メーカー BOSS
製造 1980年代
価格 ¥20,000 くらい
スペック
  • 音源:ベースドラム、スネアドラム、リムショット、ハイハット

カバー曲を録る場合、どうしてもその曲のドラムパターンが再現可能なドラムマシンが欲しい、ということで購入。
これは、キックやスネアの音のタイミングを8パターン(実質6パターン)×2 まで記録でき、 (手動でパターン切り替えが必要ではあるが)それなりに1曲分のドラム演奏を担当させることができた。

後に、後述のMC-202との同期やパターンシーケンスの拡張が出来るように改造を行う。(基板のエッチング、ケース加工等)
改造方法は、「エフェクター自作&操作術 '81」という本に出ていた記憶だったが、 実際は、「エフェクター百科」という本に出ていた。(大元の記事は月刊誌「ロッキンf」)

ハイハットは8ビートか、16ビート固定だったが、リムショットのパターンで鳴らせるように改造した。
これで、Rydeen のイントロもバッチリ。

改造写真1DR-55の基盤を取り込み、パターン演奏のシーケンスができるようにしたもの
改造写真2背面
改造写真3CLOCK DIVIDER ・・・DIN-SYNCからのシンクロ用
改造写真4背面:MIDIでなく、DIN-SYNC端子
エフェクター自作&操作術の本'81版(version 2)の本
エフェクター百科の本DR-55の改造記事が出ていた本

mc-202

MC-202
mc202 箱
全景全景
裏面背面のインターフェース
 製品名 mc-202
メーカー ROLAND
製造 1980年代
価格 ¥70,000 くらい
スペック
  • 1VCO 1VCF 1VCA の基本的な構成
  • 2600音、2trkのシーケンサー内臓
    データ保存は、カセットテープ
  • CV/GATEで外部音源の制御が可能
  • DIN-SYNC端子あり(MIDI無し)
  • 音的には、ROLAND SH-101 と同様

鍵盤を弾くのはど素人なので、手弾き一発録りはなかなか厳しい。
というこで、シーケンサーが欲しくなる。

MC-8 とかプロが使うようなシロモノは当然買えない。
アナログシンセ + シーケンサー という製品がROLANDから発売されたのを知り、資金を何とか工面して購入する。

当時は MIDI でなく、CV/GATE信号でシンセを制御していた。
202は、2トラック分のシーケンスが記憶できたので、本体のシンセ + 前述の WAVE KIT 改 を同時に演奏させることができ、ピンポン録音の回数が削減できたので音質向上につながった。
でも、1回目の録音に同期を取って2回目を演奏させるには、テープにシンクロ信号を録音しておく必要があり、カセットテレコでは"L"もしくは"R"どちらかしか利用できなかった。
※マルチトラックレコーダーまで(資金難で)手が回らなかった。


多重録音フロー

多重録音フロー

こんな感じ(だったと思う)で、打ち込み&録音してました。
今思うと、202のあの小さいディスプレイでよくもまぁ、打ち込んだもんだ。